十人十色の私曲集

ブログはアメリカン

実録「住宅営業物語」 営業編 1

「このブログには今日では一部不適切な表現があるが、時代背景などを考慮しそのままとしました」

 

朝礼は営業所の駐車場で営業理念の唱和から始まる。

管理者養成学校での成果がここで発揮される。

 

富士宮駅前で一人大きな声で歌を歌ったことを思えば、車や人が行き交う中での唱和なんてへっちゃら。

 

始めの1週間、先輩社員に同行して飛び込み営業を覚える。

今でいうところのOJT

 

入社早々だがドカッと渡された名刺には「主任」の肩書が印刷されている。

ペーペーだがこれで信用が増すのかもしれない。

 

担当するエリアのゼンリンの地図が渡される。このエリアの中を飛び込み営業する訳だが、その地図にはすでに他の営業マンの顧客に印がされており、そこは営業に行ってはいけない。

 

昼休みは営業所へ戻って来るが午前・午後飛び込み営業となる。

 

営業での交通手段だが、自家用車を使用することになる。

その代わり会社からガソリンスタンドのカードが支給され入れ放題

休日にレジャーで使用しても入れ放題だった。

 

強者の先輩社員の中には、ポンプでガソリンを抜き取って家族の車に入れ替えていた者もいたとか・・・

 

その代わり走行距離だけは滅茶苦茶行ってしまう。タイヤ代も掛かってしまう。

 

当たり障りのない空き地があればいいが

困るのは営業エリアの近くに車が止められない場合

とにかく歩き回らなければならない。

ここでも40キロ夜間行進の経験が生かされている・・・

 

ゴミ屋敷はほっといて建替えそうな雰囲気の家の呼び鈴を押す。

 

大きな声で元気よく 宣伝で回っていることを告げる。

 

しかし昼間の時間帯会えるのは、たいがい年寄となる。

玄関内に入り込めたら品定めをしながら家族構成、世帯主の勤め先、ずばり建替えの話がないか事情聴取を始める。

 

事情聴取が佳境に入り、この家にはきっと何かあると確信が持てたとこで次のステップに進む。

 

次回へ続く