うろ覚えなところもありますが、以前読んだ面白い小説に真保裕一さんの『奪取』があります。
偽札作りがテーマとなっていて、偽札用の紙作りのため富士市へやって来る場面があります。
地元であるため「いやそんな町並みはないぞ」とか思いながら読みました。
昔、社会の授業で学んだ富士市と言えば「製紙の町」「田子の浦のヘドロ」「公害」を思い浮かべられると思います。
公害として「喘息持ち」も多かったです。
近所の子が、喘息がひどいため引っ越していったなんてこともありました。
今ではそんな製紙工場も夜景スポットとして全国に知られるようになっています。
非常に幻想的で写真が趣味の方であれば撮ってみたくなる場所が多数あります。
そんな製紙工場ですが、夕方の時間帯まだ煙突から登る煙の量は多くありません。
だけど夜間になると量が明らかに増えていきます。
昼間にモクモクさせていると目立つからでしょう。
処理水に含まれる「トリチウム」をゆるキャラ化し、安全な印象を与えて批判を浴びましたが、この富士市も黒歴史と共に生きています。
昔より遥かに製紙工場からの独特な臭いは無くなっていますが・・・・・