十人十色の私曲集

ブログはアメリカン

あさきゆめみし 百人一首物語 1

共学へ通う「チー牛」にとって何と言ってもフォークダンスは、女子とあわよくば合法的に手をにぎれる場である。

 

まさに共学の醍醐味といったところ。

 

お目当ての子は、あと何人目だ。 もう少しの我慢我慢

そんな時に限って虚しく曲は終わってしまうもの・・・

 

県内でも有数の自称進学高に入学した自分は、下心を持ってある部活に入部した。

百人一首部である。

男女比は6:4で女性が多く先輩の顔面偏差値も高かった。

そんな場所に毎日通えるなんて「チー牛」にとってフォークダンス以上の喜びであった。

 

入部してまずすること。

 

当たり前だが百種全部覚えること。

しかし競技かるたは、鑑賞するわけではない。一字一句覚える必要はない。

下の句の決まり字までを覚えればいい

先輩による下の句の字札を用いた秘伝の早覚えがレクチャーされた。

しかもマンツーマンである。

 

「しぇんぱ~い  覚えました」

 

将来、漫画「ちはやふる」で母校がモデルとして取り上げられ、メジャーな競技になるとは想像もできなかった。

 

                                 つづく