百人一首は百種ですが、競技かるたでは、百一種目の札があります。
競技開始の序歌となる札です。
「難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今を春べと 咲くやこの花」
この札を詠み上げ、もう一度「今を春べと 咲くやこの花」を詠んでから競技開始されます。
この詠み手ですが、部員の中で毎回変わりました。私もやりましたが、果たして聞きやすかったかどうかわかりません。しかし実戦では声質も声量もいろいろ滑舌もいろいろです。
そして1年後
私は、廊下を挟んで薄汚い部室が連なる「ゴキブリ長屋」へ足を踏み入れました。
そこにあったハモニカバンド部へ入部するために・・・
高校生競技かるたは、その後戦国時代を迎えることとなります。
高校のOB・OGが教職について、県内の各高校で百人一首部を立ち上げたからです。
全てのノウハウが伝授されていったのです。
映画「ちはやふる」でさらにメジャーな競技となり、競技人口も増えたものと思います。次回開催の東京オリンピックでは、「畳の上の格闘技」として新種目になればと思います。
おしまい