十人十色の私曲集

ブログはアメリカン

ハイブリッドの罠

テフロンフライパンが食卓に置かれる。

ちりばめられたムール貝が気分を盛り上げる。

「家でもおこげが美味しく出来るんだ」

そんな感想を妻に述べる。

 

その食事とは、これだ

 

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パエリアのキット 

エキスと魚介類が入っているので、あとは米を用意すればいい。

 

(もしもテフロンフライパンでなくパエリア鍋で作ったらもっと美味しいのでは・・)

そんな思いに憑りつかれながら食す

 

よし買うか ネットで検索開始

大きさもいっぱいある。しかしコンロの大きさから28センチ位が限界か・・・

そのサイズであれば1,000円台から2,000円台で買える 所詮鉄鍋

中国製 日本製 スペイン製 どれにしようか? 

迷わずスペイン製で決まりでしょ 

 

結局2,200円の投資でアマゾンに注文する。

 

届くまでの間、作り方をネットで粘着質に検索

米(日本米)は、とがずに使う  蓋をしない  この2点は共通して書かれていた。

 

届いたパエリア鍋は、持ち手が赤色でおしゃれ

鍋は銀色で育てがいがある。

早速シーズニングを開始

コーティングが焼かれ、白い煙とともに変な臭いが立ち込める。  

慌てて「もこ」を別の部屋へ避難させる。

 

銀色だったのが、いいキツネ色に変わっていく。

これを食卓に置いたら、おしゃれキャンパーの仲間入りだな

 

「今日の夕食は、お父さんパエリアだ」

「うまいか おいしいか どっちか、あとで感想を聞かせてくれ」

 

その後訪れる悲劇を知らず、一人で盛り上がる。

 

妻がパエリアキットに書かれた2合の米と水360ccを用意してくれた。

一度作っているので要領を得ている。

 

キットのレシピに従いオリーブオイルを多めに入れ米を投入

(米は炒めないとネットにあったが???)

 

水360㏄とエキス、魚介類投入

妻「そしたら蓋をするんだよ」

自分「本格的パエリアは、蓋をしてはダメだ」「そう書いてあった」

 

どんどん水は蒸発していく。沈んで見えなかった米が顔を出す。

いいにおいが立ち込める。

 

どれどれちょっと味見

ゲッ 芯だらけだ だけどもう水分がない このまま焦げていく・・・・

 

妻「だから蓋をするって言ったじゃないか」「こんなの食えるか」

慌ててネットを見直す

自分「ゲッ 水600㏄入れろって書いてある」

蒸発していく分が考慮されていたんだ。

パエリアキットとネットのハイブリットでやったのが大失敗だった。

 

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黒こげとなったパエリア鍋

 

全ての責任は、私にある。

 

やな予感を察知していた妻は、ミネストローネ以外にサーモンソテーを用意していた。