十人十色の私曲集

ブログはアメリカン

生き字引

昔々ある会社に、バラムツを食べすぎてひどい目にあった社員がいました。

 

 

tereruworks.hatenablog.com

彼にはこんなエピソードもあります。

 

工場にある物置に、鍵のされてない南京錠がぶら下がっていました。

入ってるものは、たいした物でなく、そのため鍵もかけられていません。

しかしその日彼は、その南京錠をしてしまったのです。

 

数日たって騒ぎになりました。

物置を開けようとしたら南京錠がされています。しかし開けようにも、その鍵がみつかりません。

誰も施錠しないため、いつの間にか鍵は行方不明となっていました。

 

結局鍵を破壊することとなりました。

 

そんな彼ですが、実は重要なカギの持ち主なんです。

取引先が次々と派遣社員を使うようになり、正社員が減っていきました。

それに伴い所謂4M変動のことを知っている正社員もいなくなり、彼に頼ってくるようになったのです。

 

彼は、20年前のことを、まるで昨日のことのように語ります。

「どうしてこの設備を使うようになったのか?」

「不良品はどのように解決されたのか?」

「あの人は今どうしているのか?」

 

四方山話も含め、その当時彼が関わった事の教えを乞う電話があります。

 

彼は主任でも課長でもありません。

いつしかこう呼ばれるようになりました。

 

「終身名誉工場長」